瓦について

瓦の歴史 | 瓦の特徴 | 瓦の種類 | 瓦工事の工法    

瓦の歴史 

瓦はおよそ六世紀の末に、仏教建築と共に伝えられたそうです。
古代寺院の建築にあたっては大工その他の仕事と共に瓦造りも大きな仕事でした。

この時代の瓦は本葺(ほんぶき)型といいますが、その後1674年(延宝2年)三井寺の
西村半兵衛という人が現在の瓦の元となる桟瓦の発明をしたと伝えられています。
本葺型での重量が建物にかなりの影響を与えることを考え、軽量化を願ったことが
推察できます。

その後、改良に改良を重ねて現在の和型瓦となりました。
しかし、原型は変わらないことを思うと、西村氏の発明がいかに
素晴らしいものであったかが理解できます。

1720年(享保5年)幕府の政令により防火構造として、土蔵造り、塗屋、瓦屋根の普及がなされました。
1792年(寛政4年)政令により焼跡には瓦屋根以外の建物を建てることを禁じています。
このようにして瓦は発展・普及していき、現在がある訳です。

瓦の特徴

瓦には他の屋根材に比べ、耐久性に優れている点があります。
他の屋根材の多くは10年〜20年で寿命を迎えてしまいますが、瓦は倍以上の40〜50年もつとされてます。
もっとも、悪くなった箇所だけ直すことも大事ですが。
長い目でみれば瓦の方が金銭的にもお得なのです。

次に挙げられるのは断熱性です。
瓦は形、工法上、屋根との間に隙間が出来るようになってます。
和型はもちろん平板瓦にも数センチの隙間ができます。
この隙間にできる空気の層が熱を遮断してくれるという訳です。
もちろん瓦自体も陶器ですので断熱性があります。

と、ここまで長所だけを書いてしまいましたが短所もあります。
第一に重さですね。瓦は他の屋根材に比べ、重量があります。
阪神大震災の後、特に言われるようになりました。
しかし、建築基準も厳しくなり、筋交いがどんな家でも入り、金具で補強されてる現在の家の屋根材に、瓦を選ぶことは、さほど心配しなくてもいいのでは?
もう一つの欠点はコストですが、上で書いたとおり、長い目でみればお得なのです。

瓦の種類

陶器瓦には和型瓦と洋瓦があります。
和型の中でも和型瓦葺(簡略葺き)と本瓦葺きと呼ばれる瓦が有りますが、
現在は和型瓦葺(簡略葺き)が主流で、本瓦葺き工法は一部のお寺でしか、見ることができません。

洋瓦には平板瓦とS型瓦があります。
平板瓦は若い人にも受けが良く、工期も短く済み、スレート瓦に比べ耐久性、断熱性共に優れることから、現在の都市部でかなりみかける様になりました。

和型瓦 平板瓦 S瓦

  瓦工事の工法

和型には、土葺(つちぶき)工法と引掛葺(ひっかけぶき)工法があります。

土葺工法は瓦の下に土(葺土)を置く方法で、長所として野地むらの修正が容易で
あり、瓦にネジレがある場合にも瓦の安定及び納まりがよく、屋根の美しさを強調する
ことができます。しかし、土を余分に屋根に載せる為、重量が重くなるという欠点もあります。

引掛葺工法は全ての瓦が桟木によって止められているので、瓦のずり下がることを
防ぐことができます。又、土葺工法では困難な、葺足を揃える事が簡単で、施工技術を短期間で習得できることがあります。

引掛葺工法の欠点と思われる瓦の安定については、少量の土を要所に入れる引掛馴染み工法があります。
一日に葺くことのできる施工面積も土葺工法に比べ多く、工事費が若干安くあがることもあります。
洋瓦についてはほぼ全てが引掛葺工法です。

土葺き工法 馴染み葺き工法 引っ掛け葺き工法


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